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2020/11/20
カラコンを安全に使用するには?
手軽にお洒落を楽しめるアイテムとして高い人気を誇っているのが、カラコンです。
カラコンはインターネット通販などで手軽に購入できるメリットがある一方で、医療品である上に様々な種類があるため、正しい用法を守って利用しなかった場合には目に重大な障害が生じてしまう可能性があります。
使用期限はしっかり守ろう
カラコンを安全に利用する上で最も基本的かつ重要なのが、使用期限を厳守することです。
カラコンには商品ごとに使用期限が設定されています。
・ワンデータイプ(1日使い捨て)
・ツーウィークタイプ(2週間使い捨て)
・マンスリータイプ(1ヶ月使い捨て)
などです。
カラコンを購入する際には、使用期限が明記されているので、自分が購入しようとしているレンズの期限はしっかり確認しておきましょう。
コンタクトレンズは目に直接装着するため、埃や雑菌などが繁殖しやすくなっています。
決められた期限内であれば雑菌の繁殖を防ぐコーティングなどがあるため、安全に使用できますが、使用していくうちに徐々に耐久度が低下していき、雑菌が繁殖しやすくなったり、レンズの耐久度が低下していきます。
安全に利用できる目安がカラコンの使用期限であり、使用期限を過ぎたコンタクトレンズは耐久度が低い上に、雑菌の繁殖がしやすくなっているので、そのまま使い続けると非常に危険なのです。
見た目は使用期限内のレンズも使用期限が切れたレンズもあまり変わりませんが、目に見えない劣化や細菌が付着していることがあるので、目の健康を保つためには確実に期限を守りましょう。
なお、ツーウィークタイプやマンスリータイプのレンズは使い始めた日をカレンダーなどに記録しておくことで、うっかり期限切れのレンズを使うリスクを軽減できます。
毎日のケアをキチンと行おう
全てのレンズに共通する注意点ですが、レンズを装着するときやレンズを外す際には必ず事前に石鹸で手を洗い、清潔な手でレンズを取り扱うようにします。
もしも手を洗わず、不清潔な状態でレンズの装着や取り外しを行うと、その際に目に雑菌が入り込んでしまい、充血や重大な目の病気の原因となってしまうことがあります。
ワンデータイプのレンズの場合
一度取り外したら装着時間にかかわらず、再度装着をしないように徹底をしましょう。
装着時間が短いと、もったいない…と思うかも人もいるかもしれませんね。
ツーウィークタイプやマンスリータイプのカラコンの場合
毎日の装着や取り外しに加えて、取り外した後の毎日のケアも大切です。
レンズを清潔な手の平の中心に置き、そこに専用の洗浄液を適量たらして人差し指で優しくこすり洗いをします。
十分にこすり洗いが済んだら、再び同じ洗浄液ですすぎを行い、保存液を8割程度入れたケースに必要な時間入れたままにして消毒を行います。
この時に大切なのが、消毒が完了するまでの最低時間をよく確認しておくことです。
消毒が完了するまでの漬け置き時間は商品ごとに異なっており、概ね6時間程度となっています。
消毒が完了するまでの最低時間が経過する前にレンズケースから取り出してしまうと、レンズに雑菌が残ったままなので、非常に危険です。
また、レンズだけでなくケースも使用後はよく洗い、自然乾燥させて清潔さを保つようにしましょう。
正しい用法を守って取り扱おう
コンタクトレンズには決められた基本的な用法があり、安全に使用するためには用法の厳守が求められます。
これはもちろんカラコンも例外ではなく、基本的な用法を守ることが目の健康を保つことに繋がります。
基本的でありながら、多くの人がついついやってしまう過ちの例を紹介します。
コンタクトレンズを水で洗浄したり、保存する
水にはレンズに付着した雑菌を完全に洗い流す効果はありませんし、水によって逆に雑菌が増えてしまいます。
洗浄や保存をする際には必ず専用の液を利用するとともに、友だちなどと洗浄液を使い回さないように心がけることも大切です。
コンタクトレンズをつけたまま、ついつい寝てしまう
これまでついうっかり寝てしまったり、外さないまま疲れて寝てしまったことはないでしょうか。
コンタクトレンズを装着したままウトウトし始めたら、真っ先にレンズを取り外し、決してレンズを装着したまま寝ないようにすることも大切な基本事項です。
寝ている間は瞬きが行われないため、目が乾燥しがちです。
ただでさえ目が乾燥しがちな状態なのにレンズによって角膜が覆われていると、目に十分な酸素が供給されず、目が酸欠状態になってしまいます。
目が酸欠状態になると充血や、角膜の細胞の死滅やドライアイなどに繋がります。
死滅してしまった角膜の細胞は蘇らせる事はできません。
一定数細胞が死滅するとコンタクトレンズの装着が医師によって禁止されます。
定期的に眼科を受診し、ドクターストップがあればまだ良いですが、眼科に通っていないと気づかないうちに目に十分な障害が生じる危険性があります。
カラコンは手軽にお洒落度をあげることができますし、正しい用法を守って使えば安全に使うことができます。
既に通常のコンタクトレンズを利用したことがある人であれば、扱いに慣れていると考えられますが、特に初めてカラコンを利用する場合には、事前に眼科医に使い方のレクチャーを受けると良いでしょう。