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2020/11/20
カラコンをすると痛い場合には?
カラコンをすると痛い場合にはどうしたらいい?
おしゃれアイテムとして人気を集めているカラコンですが、人によっては装着すると違和感をおぼえたり、時には痛みを感じたりすることがあります。
目の中に異物を入れる以上、慣れないうちは違和感があるのもやむを得ませんが、痛みが強かったり、いつまでも続いたりする時は何らかのトラブルが発生している可能性があるので注意が必要です。
① サイズが合っていない
自分の目に合ったサイズのものを選ぶことが大切です。
カラコンを装着して目が痛いと感じる原因として最も多いのが、サイズが自分の目に合っていないというケースです。
コンタクトレンズのサイズは、原則としてDIAとBCという2つの数値で表されます。
このうちDIAとはレンズ直径のことで、簡単に言えばレンズの大きさということになります。
一方、BCはレンズの角度、すなわち湾曲の度合いを示します。
カラコンのDIAが大きければ大きいほど、瞳をくっきりと見せることができるようになります。
ただ、その分だけ目の表面を覆う面積が広くなり、酸素が入ってきにくくなります。
その結果、目が乾燥してしまって痛みを感じることがあります。
また、BCが大きすぎると目の中でレンズが安定せず、あちこちにぶつかってしまいます。反対に小さすぎると、眼球が締め付けられて圧迫感をおぼえ、それが痛みの原因になることがあります。
このようなトラブルを避けるには、自分の目に合ったサイズの製品を選ぶ必要があります。自分の目のサイズが分からない、という場合は、眼科を受診して検査してもらうようにします。
度付きのコンタクトレンズは一種の医療機器ですから受診は必須と言えますが、度なしの場合でも自分に合った製品を選ぶためには、事前に検査を受けてサイズを知っておく必要があります。
検査を実施している医療機関はインターネットなどで調べることができます。
② レンズのコンディションが悪い
カラコンを装着した時に痛いと感じるのは、レンズのコンディションが原因になっていることもあります。
その1つが、汚れです。
目の表面は身体の中でも非常に敏感な部位のひとつで、わずかな異物が入っただけでも痛みを感じてしまうことがあるというのは、強い風の吹く中を外出した際などに多くの人が経験しているところです。
カラコンを装着した時も、レンズに埃や化粧品などが付着しているだけでも痛みの原因となることがあります。
そのため、日ごろから消毒などのケアをこまめに行う必要があります。
使い捨てタイプであれば、汚れが目についたら新しいものに取り換えるようにします。
なお、カラコンの中には非イオン性と呼ばれる汚れのつきにくい素材を使用しているものもあるので、購入の際に検討してみるのもいいでしょう。
2つめが乾燥です。
レンズが乾燥していると目の表面との間に摩擦が起こり、痛いと感じることがあります。
乾燥の要因はさまざまですが、冬場などは空気自体が乾いているので、レンズも乾燥しやすいと言えます。
また、パソコンやスマートフォンなどを長時間して操作していると、集中するあまりまばたきの回数が少なくなり、表面の水分が少なくなって乾燥につながることがあります。
こうした乾燥を防ぐには、室内の湿度を一定に保ったり、定期的に目を休めるなどの工夫が必要となります。
乾燥に強い低含水タイプのレンズを選ぶというのもひとつの手です。
痛みを和らげるのに有効なセルフケア
レンズではなく、目の方に原因があって痛いと感じてしまうこともあります。
やはり一番多いのは、乾燥です。
レンズの乾燥と同様に、目の乾燥も多くはまばたき不足によって起こります。
ただ、普段から目がゴロゴロする、目が開けにくいなどの自覚症状がある場合は、ドライアイの疑いがあります。
その場合は、湿度調整をしたりエアコンの風を直接目に当てないよう注意するなどの対策が必要となります。
目薬を定期的に差して水分を補給してあげるのもドライアイ対策の1つになります。
装着したまま使用する時は、必ずコンタクト専用の目薬を選ぶようにします。
その他、痛みを和らげるためのセルフケアとしてて有効なもののひとつが、目元を温めることです。
目に異物感をおぼえると周囲の筋肉が緊張し、こわばってしまいがちとなります。
蒸しタオルなどを使って目元を温めてあげるとその緊張が解けて、痛みがおさまることがあります。
同様に、目の周囲をマッサージして血行を促してあげるのも効果的です。ただし、カラコンを装着したままこうしたケアを行うとレンズが目の中で動いて新たな痛みを引き起こしかねないので、必ず取り外してから行うようにします。
こうしたケアを行っても痛みが改善しない場合は、目に傷がついていたりする可能性もあるので、できるだけ速やかに眼科を受診し、専門医の指示に従うようにします。
カラコンは目という非常にデリケートな部分に装着するため、正しい知識をもって安全に使用するのが何より大切です。
そういう意味では、特に何らかの症状がない場合でも眼科を受診し、使用に当たってのアドバイスをもらうことはトラブルを避けるのにとても役立ちます。